通信キャリアの動かし方。納期・品質・条件の折衝について説明します。

ITベンダーで働く営業、エンジニア向け

東南アジアで働くITインフラに関わる方たちは、現地の通信インフラを構築、管理のために、非常に多くの時間を取られます。私は東南アジアで複数の通信キャリアを使いネットワークの構築をしてきたので、その時のノウハウを共有することで少しでも現地で働くのが楽しくなればという想いで書きたいと思います。

1.全然上手くいかない通信キャリアとのやり取り

お客様から「インターネットが安定しないからどうにかしてほしい。」という意見は、通信インフラ系のIT企業で働いていれば1年で必ず数回言われるはずです。しかも、インターネット専用線を利用しているにもかかわらず、インターネットが不調なんて言われた日には、どこから手を付けようかってなるはずです。

インターネット専用線が不安定だという話で、連絡してみても、通信キャリア側の確認では問題ないといわれることが多いです。私は通信インフラをトラブルシュートする際に、様々な可能性で問題が発生します。

改善をしたいのになかなかキャリアが動かないなんてことは良く発生します。私も、顧客が困っているのに、いつまでたっても直せないなんてこと良くありました。お客様と通信キャリアの間に挟まれ、何度も心が折れかけました。

2.通信キャリアとのやりとりで上手くいかない可能性のある事

通信キャリアとのやり取りで上手くいかない点として以下の事が良く上げられます。特に、開通作業とトラブルシュートで大きく2つに分けて説明します。

開通作業

開通作業を行う上で、一番は、納期が分からないという事ではないでしょうか。しかも、作業してみたら、後から追加費用を求められたり、コンペなんかだと、指値はいくらだ?と聞いてきます。国の慣習があるので、良いのですが、日本では指値で案件が取れる何てこと、だんだん無くなってきています。下に簡単にまとめます。

・納期が全くコントロールできない。
・何を事前に準備するかわからない。
・指値を要求される。
・後から追加費用を求められる。

トラブルシュート

トラブルシュートもやっかいです。そもそも問題ないと言われることがありますし、保守員がオンサイトに来ないなんて言うこともあります。そうなると必然的に復旧しませんし、いざ返金の話になると、色々な理由を付けて支払いをしてこないこともあります。。。

・問題ないと言われてしまう。
・保守員がオンサイトに来ない。
・復旧までに時間がかかる。
・SLAの返金条件があいまい。

3.通信キャリアと上手く仕事をしていく方法

通信キャリアを上手く動かすうえで、私が経験してきた中で思うことは、問題が起きる前の次の対策が重要です。

・日々のコミュニケーションを頻繁に取る。
・担当者が何を目標に仕事をしているか理解する。
・どんなシステムを利用しているのか、現地にどんな人がいるのかまで深く踏み込む。
非常に当たり前すぎるのですが、動く相手は人間です。「私と仕事がしたいのか。」という問いかけを自分自身にすることが重要です。そこができていれば、失敗も一緒に考えてくれるようになります。また、その担当者が何が会社の中で評価されるのかを考えてあげることです。売上なのか、導入件数なのか、顧客の声なのか、何でもよいので極力理解する姿勢を見せると、相手も、心を開いてくれることが多いです。
そして、最後に、難しいですが、一番のお勧めは、通信キャリアの言葉で語ることが出来るようになるために、通信キャリアの社内システムや現地のオンサイトエンジニアの名前を理解することです。可能ならシステム自体を見せてもらう事も良いと思います。そうすると、話しながら何のシステムで何を見てほしいのか支持することが出来ます。
こうすることで、やっかいな通信キャリアから少しでも良い情報を引き出し、さらに、動かしやすくなるのです。

4.まとめ

今回は、通信キャリアとの付き合い方についてまとめました。より詳細な情報は別の機会に書きたいと思います。

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