日本でITインフラエンジニアをやっていると、多くの機器に触れることなく、ずっと同じ機種の設定を繰り返したり、非常に多くのドキュメントと検証によって、数をこなせないという事が起こりえます。
一方、東南アジアでは日系IT企業といえども、競争に勝っていく必要があるため、よりスピード感を求められることが多いです。
そこで、そんな東南アジアでインフラエンジニアをやるにあたって、シンガポール、カンボジアなどでエンジニアとして構築してきた上で違いなどを説明したと思います。
1.日本とはここが全然違う
東南アジアでは、日本よりもより幅の広い仕事をすることが多いです。ネットワークエンジニアだけど、簡単なサーバー案件は対応したり、サーバーエンジニアでも、ネットワーク構築でコンソールケーブル使って設定なんてこともよくあります。
大きな違いは何かといわれると、日本は「深さと正確さ」が重要ですが、東南アジアでは「速さと広さ」が重要になります。
他にも、CCTVの設置やWi-Fiの設定、ケーブリングや通信キャリアとの交渉まで、「必要ならなんでも勉強しながらやります!」の精神が重要になります。
そんな経験をすると、もう日本でエンジニア続けるのが難しくなります。とにかく新しい案件やりたいという衝動に駆られてしまうんですね。
2.PBXなんかの設置もするかも。
東南アジアで、電話の設置やPBX導入案件を専門にしている日系企業はほぼ無いといっていいと思います。「広く」という中には、そんな電話設定まで入ってきます。
さすがに、自分で設定はできないかもしれません。でも、ベンダーは使って導入の支援はしないといけないことがあるので、自分でトラブルシュートが出来るくらいは知っていないといけません。
電話の設定といってもIP-PBXではありません。アナログ電話が未だに使われているお客様もいらっしゃいます。何案件か関われば、基本的にはある程度覚えられると思います。
3.最低限これくらい持っておこう。
電話まで設定させられるという事は、そのケーブリングもさせられることになります。現地で日本人エンジニアが複数いることはありません。会社に自分と先輩の2名しかいないなんてこともあります。そうなると、基本的に自分で解決しなければならないという状況になる事もあります。
そこで、これは持っておいて良いんじゃないかという物を以下に書きます。
・小型ネットワークスイッチ
・パッチング機器等セット品
4.最後に
東南アジアでインフラエンジニアをする上で、現場で解決しなければならない物理的な問題が多々発生します。そんなときに常に持つべきは、「簡単な作業でも、想定外の事が起こる」という意識です。インフラエンジニアを始めるにあたり、楽しく効率的に、現場で問題を解決できるようにこのブログで書いてあるものくらいは準備できるとよいと思います。
もし興味あれば、第二弾も書いたので、読んでみてください。
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